特許を出願しました「複数階層のAIエージェントを用いた不動産情報システム」
2026年3月4日、株式会社FANGOは「複数階層のAIエージェントを用いた不動産情報システム」の特許を出願しました。利用者のAIと不動産会社のAIが、個人情報を守ったまま条件を伝え合うための仕組みです。
AI同士が物件を探すとき、何が問われるのか
物件を探す人が、自分でポータルサイトを巡る。この当たり前が変わり始めています。利用者の希望を深く理解したAIエージェントが、本人に代わって物件を探し続ける。不動産会社の側にも、物件と対応を担うAIが立つ。そんな取引の姿が、現実味を帯びてきました。
AI同士がやり取りするなら、話は早く進むはずです。ところが、そこで新しい問いが生まれます。利用者の個人情報を、どう守るのか。偽の物件情報やなりすましを、どう締め出すのか。
便利さだけを追えば、情報を中央のサーバーに集めるのが手っ取り早いでしょう。しかし情報が一か所に集まるほど、漏れたときの被害も大きくなります。今回の出願は、この矛盾に正面から向き合ったものです。
3つの階層で、情報を持つ場所を分ける
出願した仕組みでは、AIを3つの階層に分けます。
顧客側AI
利用者の手元で動き、本人の希望と個人情報を預かります。外に渡すのは、必要最小限に匿名化した情報だけです。
中央オーケストレーションAI
双方のAIの間に立ち、匿名化された条件だけを突き合わせて、交渉とマッチングを仲介します。
業者側AI
不動産会社の手元で、非公開物件を含む情報を管理します。本当に条件の合う相手にだけ開示します。
個人情報は、利用者の手元から出ません。非公開の物件情報も、不動産会社の手元から出ません。中央のAIが扱うのは、匿名化された条件だけです。
やり取りの記録は、ブロックチェーンに残す
各AIの行動履歴や開示した情報の記録は、ブロックチェーンで改ざんできない形で残します。記録するのは個人情報そのものではなく、匿名化された行動の証跡です。
「誰が、いつ、どの情報にアクセスし、提示したか」を後から確かめられるので、なりすましや偽の情報を締め出せます。本人が同意していない情報の利用や流出も、あとから追跡できます。ブロックチェーンは、悪意ある情報を排除する仕組みであると同時に、個人情報を守る仕組みとしても働きます。
眠っている物件に、光を当てる
不動産会社の手元には、表に出ていない物件が数多くあります。誰にも見せずにおくか、担当者の判断で情報を回すか、中央のサイトに載せて広く公開するか。これまでは、その三択でした。
この仕組みなら、本当に条件の合う相手にだけ、安全に届けられます。オンラインで流通している物件は、市場全体のほんの一部です。既存の不動産情報サイトと補い合いながら、水面下の物件にも光を当てていきます。
- 出願番号
- 特願2026-033839
- 発明の名称
- 複数階層のAIエージェントを用いた不動産情報システム
- 出願日
- 2026年3月4日
- 出願人
- 株式会社FANGO
本件は特許出願中であり、特許として登録されたものではありません。
株式会社FANGOについて
- 会社名
- 株式会社FANGO
- 設立
- 2026年1月26日
- 代表取締役
- 後藤 芽依
- 所在地
- 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル6F Inspired.Lab
- 事業内容
- AI不動産プラットフォーム開発、不動産仲介向けAI業務基盤の提供
- URL
- https://fango.jp/
- お問い合わせ
- contact@fango.jp